3ds Maxは高度な3Dモデリング、アニメーション、レンダリングを行うため、パフォーマンスの高いハードウェアが必要です。以下に、3ds MAXの推奨スペックとおすすめのパソコンを記していきます。
Autodesk 3ds Max 2024 の動作環境
ソフトウェアのシステム要件:
OS | 64 ビット版 Microsoft® Windows® 11 および Windows 10。 |
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ブラウザ |
- Microsoft® Edge |
ハードウェアのシステム要件:
項目 | 推奨システム要件 |
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CPU | 64 ビット Intel® または AMD® マルチコア プロセッサ、SSE4.2 命令セットを使用 |
グラフィックス ハードウェア | 推奨されるシステムとグラフィックス カードに関する詳細な一覧は、「3ds Max 認定ハードウェア」ページを参照してください。 |
RAM | 最低 4 GB の RAM (8 GB 以上を推奨) |
ディスク空き容量 | インストール用に 9 GB のディスク空き容量 |
ポインティング デバイス | 3 ボタン マウス |
ソフトウェアはWindowsパソコンなら問題ありません。Macでの使用は想定されていません。
ハードウェア、つまりパソコンの推奨スペックについて、以下から詳しく説明していきます。
CPU
3ds Maxを実行する際に、CPUは非常に重要な役割を果たします。特に、複雑なモデルの作成やレンダリングなどの処理において、高性能なCPUが必要です。以下は、おすすめのCPUの特性についての詳細です。
推奨されるCPUの特性:
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マルチコア: 3ds Maxは、複数のタスクを同時に実行することがあります。そのため、マルチコアのCPUが重要です。一般的に、6コア以上のCPUが推奨されます。これにより、モデリング、テクスチャリング、レンダリングなどの処理がよりスムーズに実行されます。
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高いクロック速度: マルチコアであることと同様に、個々のコアのクロック速度も重要です。より高いクロック速度は、個々のタスクの処理速度を向上させます。一般的に、3.5GHz以上のクロック速度が推奨されます。
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キャッシュメモリ: CPUのキャッシュメモリは、データアクセスの高速化に役立ちます。より大きなキャッシュメモリを持つCPUは、特に大規模なプロジェクトや複雑なシーンにおいて優れたパフォーマンスを提供します。
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オーバークロック可能性: オーバークロック可能なCPUは、性能をさらに向上させることができます。ただし、オーバークロックを行う場合は十分な冷却を確保する必要があります。
おすすめのCPU:
- Intel Core i7/i9シリーズ: 特に、i7-13700Kやi9-13900Kなどのハイエンドモデルは、3ds Maxにおいて優れたパフォーマンスを発揮します。
- AMD Ryzen 7/9シリーズ: Ryzen 7 5800XやRyzen 9 5900XなどのAMDプロセッサも、優れたマルチコア性能とクロック速度を提供し、3ds Maxの作業に適しています。
3ds Maxを実行する際には、CPUが非常に重要です。特に、複雑なモデルの作成やレンダリングなどの処理において、高性能なCPUが必要です。推奨されるCPUには、Intel Core i7/i9シリーズのハイエンドモデルや、AMD Ryzen 7/9シリーズのプロセッサが含まれます。これらの特性を持つCPUを選択することで、より効率的に3ds Maxを使用できます。
GPU
GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)は、3ds Maxにおいて重要な役割を果たします。特に、ビューポートの描画やレンダリングの高速化においてGPUの性能が重要です。以下は、おすすめのGPUの特性についての詳細です。
推奨されるGPUの特性:
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CUDAコアまたはStream Processorsの数: CUDAコア(NVIDIA GPU)またはStream Processors(AMD GPU)の数が多いほど、GPUの処理能力が高くなります。複雑なシーンや高解像度のテクスチャなど、多くのデータを処理する際に役立ちます。
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VRAM(ビデオメモリ)の容量: 大規模なプロジェクトや高解像度のテクスチャを扱う際には、十分なVRAMが必要です。一般的に、8GB以上のVRAMが推奨されます。
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メモリバンド幅: メモリバンド幅が広いほど、GPUのデータ転送速度が向上し、処理性能が向上します。高解像度のテクスチャや複雑なシーンを効率的に処理するために重要です。
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レイトレーシング性能: レイトレーシングを使用する場合(例: NVIDIAのRTXシリーズやAMDのRDNA 2アーキテクチャを搭載したGPU)、高いレイトレーシング性能が必要です。これにより、リアルタイムでのレイトレースレンダリングが可能になります。
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ドライバのサポート: 安定したドライバのサポートが重要です。定期的なドライバの更新とサポートは、最新の機能やパフォーマンスの向上をもたらします。
おすすめのGPU:
- NVIDIA GeForce RTX 30シリーズ: 特にRTX 3080やRTX 3090などの高性能なモデルは、レイトレーシング性能が高く、3ds Maxでの作業に適しています。
- AMD Radeon RX 6000シリーズ: RDNA 2アーキテクチャを採用したAMDのGPUも、高い性能とVRAM容量を備えています。
- NVIDIA Quadroシリーズ: プロフェッショナル向けのQuadroシリーズは、信頼性と精度が高く、大規模なプロジェクトやプロフェッショナルな作業に適しています。
GPUは3ds Maxにおいて重要な役割を果たし、特にビューポートの描画やレンダリングの高速化においてその性能が重要です。推奨されるGPUには、NVIDIA GeForce RTX 30シリーズやAMD Radeon RX 6000シリーズ、そしてNVIDIA Quadroシリーズが含まれます。
RAM(メモリ)
3ds Maxを効率的に実行するためには、適切なRAM(システムメモリ)が重要です。RAMは、アプリケーションの実行中に使用されるデータや一時的な処理に必要なメモリを提供します。以下は、おすすめのRAMの特性についての詳細です。
推奨されるRAMの特性:
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容量: 3ds Maxを快適に実行するためには、十分なRAM容量が必要です。一般的に、16GB以上のRAMが推奨されます。大規模なプロジェクトや複雑なシーンでは、32GB以上のRAMが望ましい場合もあります。
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速度: RAMの速度は、システム全体のパフォーマンスに影響を与えます。より高速なRAMを使用すると、アプリケーションの起動やデータの読み込み速度が向上します。一般的に、DDR4の高速メモリが推奨されます。
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デュアルチャンネル/クアッドチャンネル: マザーボードがサポートする場合、デュアルチャンネルまたはクアッドチャンネル構成のRAMを選択することで、メモリ帯域幅が増加し、パフォーマンスが向上します。
おすすめのRAM:
- 16GBまたは32GB DDR4 RAM: 一般的な3ds Maxの作業には、16GBのRAMが十分ですが、大規模なプロジェクトや複雑なシーンでは32GB以上のRAMが推奨されます。
- 高速なメモリ: 3ds Maxのパフォーマンスを最大限に引き出すために、高速なDDR4メモリを選択することが重要です。特に大規模なプロジェクトや高解像度のテクスチャを扱う場合に役立ちます。
推奨されるRAMには、16GBまたは32GBのDDR4 RAMが含まれますが、特に大規模なプロジェクトや高解像度のテクスチャを扱う場合には高速なメモリを選択することが重要です。RAMはシステム全体のパフォーマンスに直接影響を与えるため、適切な容量と速度を選択することで、3ds Maxの作業を効率化し、快適な作業環境を確保できます。
高速なストレージ
3ds Maxを効率的に実行するためには、高速なストレージが重要です。ストレージは、アプリケーションやプロジェクトファイルの読み込みや保存、一時ファイルの処理などに使用されます。以下は、おすすめのストレージの特性についての詳細です。
推奨されるストレージの特性:
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SSD(Solid State Drive): SSDは、高速な読み込み/書き込み速度を提供し、3ds Maxの起動やファイルの読み込み速度を大幅に向上させます。特に大規模なプロジェクトや高解像度のテクスチャを扱う場合におすすめです。
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NVMe SSD: NVMe(Non-Volatile Memory Express)は、PCIe接続を使用して高速なデータ転送を実現します。NVMe SSDは、さらに高速な読み込み/書き込み速度を提供し、3ds Maxの作業を効率化します。
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容量: 3ds Maxのインストールに加えて、プロジェクトファイルや一時ファイルなどの保存に十分な容量が必要です。一般的に、500GB以上のストレージ容量が推奨されます。大規模なプロジェクトを扱う場合は、1TB以上の容量が望ましい場合もあります。
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外部ストレージ: 大容量の外部ストレージを使用することで、プロジェクトファイルのバックアップや共有が容易になります。高速な外部SSDやThunderbolt接続をサポートする外部ストレージがおすすめです。
おすすめのストレージ:
- NVMe SSD: Samsung 970 EVO Plus、WD Black SN750、Seagate FireCudaなどの高性能なNVMe SSDがおすすめです。
- SSD: Samsung 860 EVO、Crucial MX500、ADATA SU800などの信頼性の高いSATA SSDも、3ds Maxの作業に十分なパフォーマンスを提供します。
高速なストレージは、3ds Maxの作業を効率化し、快適な作業環境を確保するために不可欠です。大容量で高速なSSDやNVMe SSDを使用することで、ファイルの読み込みや保存が迅速に行えるため、作業効率が向上します。
高品質なディスプレイ
3ds Maxを効率的に使用するためには、高品質なディスプレイが重要です。ディスプレイは、モデリング、テクスチャリング、アニメーションの作業時に正確な色再現や高解像度の表示を提供する必要があります。以下は、おすすめのディスプレイの特性についての詳細です。
推奨されるディスプレイの特性:
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解像度: 高解像度のディスプレイは、細かいディテールやテクスチャを正確に表示し、作業の精度を向上させます。一般的に、2560x1440ピクセル以上の解像度が推奨されます。
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色再現性: カラーグラフィックス作業においては、正確な色再現が重要です。Adobe RGBやsRGBなど広色域をサポートするディスプレイがおすすめです。また、カラーキャリブレーションが可能なディスプレイは、色の正確性を確保するために役立ちます。
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リフレッシュレート: 高いリフレッシュレートのディスプレイは、滑らかな動きを提供し、作業中の目の疲れを軽減します。特にアニメーションやカメラ操作を行う際に重要です。一般的に、60Hz以上のリフレッシュレートが望ましいですが、一部のユーザーは高いリフレッシュレートを好む場合があります。
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サイズとアスペクト比: 作業スペースや個々の好みに応じて、適切なサイズとアスペクト比のディスプレイを選択することが重要です。一般的に、27インチ以上のディスプレイが快適な作業をサポートします。また、16:9のアスペクト比が一般的ですが、21:9のワイドスクリーンディスプレイも選択肢の一つです。
おすすめのディスプレイ:
- Adobe RGBやsRGBカバー率が高いモニター: Dell UltraSharpシリーズ、BenQ SWシリーズ、EIZO ColorEdgeシリーズなど、カラーグラフィックスに適したディスプレイがおすすめです。
- 高解像度モニター: 2560x1440ピクセル以上の解像度を持つディスプレイが、細かいディテールやテクスチャの作業に適しています。
ディスプレイは、3ds Maxでの作業効率や正確性に大きな影響を与える重要な要素です。解像度、色再現性、リフレッシュレートなど、自分の作業スタイルや予算に合ったディスプレイを選択することが重要です。
マウス
3ds Maxを効率的に使用するためには、適切なマウスが重要です。マウスは、モデリング、テクスチャリング、アニメーションなどの作業において、正確で快適な操作を可能にします。以下は、おすすめのマウスの特性についての詳細です。
推奨されるマウスの特性:
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3ボタンデザイン: 3ds Maxでは、マウスの左ボタン、右ボタン、ホイールを使用してさまざまな操作を行います。したがって、3つのボタンを備えたマウスが必要です。
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高精度センサー: マウスのセンサーの精度が高いほど、モデリングやテクスチャリングなどの作業が正確に行えます。特に高解像度のディスプレイを使用する場合は、高精度なセンサーが重要です。
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カスタマイズ可能なボタン: マウスのボタンをカスタマイズできると、ショートカットやマクロを割り当てることができます。これにより、作業効率が向上します。特にモデリングやアニメーション作業において、便利なショートカットを設定することが重要です。
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快適なグリップ: 長時間の作業中でも快適な握り心地を提供するマウスを選択することが重要です。手の大きさや握り方に応じて、異なる形状のマウスがありますので、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
おすすめのマウス:
- Logitech MX Masterシリーズ: MX Master 3などの高性能でカスタマイズ可能なマウスは、3ds Maxでの作業に適しています。
- Razer DeathAdderシリーズ: モデリングやゲームに適した高精度なセンサーを備えたマウスです。
- Microsoft IntelliMouse Explorer: シンプルで耐久性があり、快適な握り心地を提供するマウスです。
3ボタンデザイン、高精度センサー、カスタマイズ可能なボタン、そして快適なグリップ。これらの特性を持つマウスを選択することで、3ds Maxでの作業効率が向上し、より快適な作業環境を構築することができます。
おすすめのパソコン
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1. 安さ重視:
3ds Maxで基本的な操作を学ぶ・実践したい初心者の方におすすめ。慣れてくると、やりたい操作にパソコンの性能が追い付かなくなるので、あくまで安さ重視のパソコンになります。
- 推奨パソコン:FRGKB760/CG1
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項目 詳細 OS Windows 11 Home 64bit版 [正規版] プロセッサー インテル Core i5-14400F CPUクーラー 空冷CPUクーラー(サイドフロータイプ) チップセット インテル B760 メモリ 16GB (8GB x2) ストレージ 512GB M.2 NVMe SSD グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1650 電源 600W ATX電源 80PLUS BRONZE 保証 1年間センドバック保証 価格 147,800円 - 公式サイト:FRGKB760/CG1
2. コスパ重視:
本格的な操作も可能な高性能パソコン。性能・値段のバランスに優れており、コストパフォーマンスが非常に高いです。
- 推奨パソコン:FRMFZ790/B
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項目 詳細 OS Windows 11 Home 64bit版 [正規版] プロセッサー インテル Core i7-14700F CPUクーラー 【MSI製】水冷CPUクーラー ケース 【MSI製】ミドルタワーケース チップセット 【MSI製】インテル Z790 メモリ 32GB (16GB x2) ストレージ 1TB M.2 NVMe SSD グラフィックス 【MSI製】NVIDIA GeForce RTX 3060 電源 850W ATX電源 80PLUS GOLD 保証 1年間センドバック保証 価格 239,800円
公式サイト:FRMFZ790/B
3. 性能重視:
プロも唸る最高スペックを誇るパソコン。3da Maxをはじめとした3DCG制作は、負荷が高く高性能なパソコンを必要としますが、このパソコンならあらゆる動作が超高速です。
- 推奨パソコン:FRGAG-B760/CG3
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項目 詳細 OS Windows 11 Home 64bit版 [正規版] プロセッサー インテル Core i9-14900F CPUクーラー 空冷CPUクーラー(サイドフロータイプ) チップセット 【ASRock製】インテル B760 メモリ 64GB (32GB x2) ストレージ 2TB M.2 NVMe SSD【Gen4】 グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 4090 電源 1200W ATX電源 80PLUS PLATINUM 保証 1年間センドバック保証 価格 519,800円 - Intel Core i9プロセッサ、32GB以上のRAM、NVIDIA GeForce RTX 4080以上のグラフィックスカードを搭載したモデルが適しています。
- これらのパソコンは、大規模なプロジェクトや高解像度のアセットを扱う上級者に最適です。
公式サイト:FRGAG-B760/CG3
これらのパソコンは、3ds Maxを快適に実行し、効率的に作業するための十分なパフォーマンスを提供します。ただし、個々のニーズや予算に応じて最適な選択を行うことが重要です。
3ds MAXは優れた3DCGソフト
3ds Maxは、クリエイティブな可能性を広げる強力なツールです。この記事では、ソフトウェアとハードウェアのシステム要件について詳しく見てきました。適切な環境を整えることで、より効率的に作業を行い、クオリティの高いプロジェクトを実現することができます。ぜひ、自分に最適な環境を整え、創造力を発揮してください。